WTI原油トラッカーeワラントで原油高ヘッジ出来るか

最近(さいきん)の原油(げんゆ)価格(かかく)高騰(こうとう)によって家計(かけい)などの逼迫(ひっぱく)が懸念(けねん)されています。この状況(じょうきょう)に対(たい)して、楽観的(らっかんてき)に「今後(こんご)は落ちつい(おちつい)てくるのではないか」などと考える(かんがえる)ことも出来る(できる)のでしょうが、それだけでは心配(しんぱい)だという方(ほう)もいらっしゃるでしょう。そこで、今回(こんかい)は「節約(せつやく)とヘッジ」について少し(すこし)考え(かんがえ)てみましょう。車(くるま)を利用(りよう)せずに、できるだけ歩い(あるい)たり、自転車(じてんしゃ)に乗っ(のっ)たり、遠出(とおで)は電車(でんしゃ)でする、などというのが一般的(いっぱんてき)な方法(ほうほう)と思わ(とおもわ)れます。しかし、そうは行か(いか)ない状況(じょうきょう)ももちろん考え(かんがえ)られます。石油(せきゆ)元売り(もとうり)各社(かくしゃ)が実施(じっし)している会員(かいいん)向け(むけ)ガソリン代(だい)割引(わりびき)サービスを利用(りよう)するということもかなり一般化(いっぱんか)しつあります。もし、月(つき)に2万(まん)円程度(えんていど)ガソリン代(だい)を支払っ(しはらっ)ているとすると、１年(ねん)で24万(まん)円(えん)の出費(しゅっぴ)になります。同じ(おなじ)条件(じょうけん)で、ガソリン価格(かかく)の割引(わりびき)サービスが1リットルで2円(えん)安く(やすく)なるとしたら、どのくらいの節約(せつやく)になるでしょうか。計算(けいさん)を分かりやすく(わかりやすく)するため、1年(ねん)中(ちゅう)変わら(かわら)ず1リットル＝145円(えん)だとすると、24万円(まんえん)÷145円(えん)×2円(えん) = 3,310円(えん)と、良い(よい)節約(せつやく)になります。しかし、ここでガソリン価格(かかく)が5％上昇(じょうしょう)したとすると、24万円(まんえん)×5％ = 12,000円(えん)の支出増(ししゅつぞう)となり、節約(せつやく)額(がく)をはるかに上回る(うわまわる)負担分(ふたんぶん)が発生(はっせい)します。それでは、別(べつ)の角度(かくど)から見(み)てみることにします。もしもあなたが、ガソリン価格(かかく)上昇(じょうしょう)の原因(げんいん)が原油(げんゆ)価格(かかく)上昇(じょうしょう)で、今後(こんご)もそのリスクはあると思う(とおもう)のなら、原油(げんゆ)相場(そうば)に投資(とうし)することを考え(かんがえ)てみてはどうでしょうか（実際(じっさい)は、ガソリン価格(かかく)の約(やく)40％が税金(ぜいきん)なので、原油(げんゆ)相場(そうば)の上昇分(じょうしょうぶん)ほどはガソリン価格(かかく)が上がら(あがら)ない可能性(かのうせい)があります）。その場合(ばあい)、長く(ながく)投資(とうし)期間(きかん)がかかる可能性(かのうせい)がありますので、長期(ちょうき)保有(ほゆう)が適(てき)していると言わ(といわ)れている、レバレッジのない「WTI原油(げんゆ)トラッカーeワラント」を利用(りよう)するとします。原油(げんゆ)相場(そうば)とガソリン価格(かかく)というのは完全(かんぜん)には連動(れんどう)しておらず、さらに税金(ぜいきん)の影響(えいきょう)もありますので、この場合(ばあい)はざっくりとヘッジする場合(ばあい)を考え(かんがえ)、年間(ねんかん)のガソリン代(だい)ほどの額(ひたい)で「WTI原油(げんゆ)トラッカー」に投資(とうし)するとします。「WTI原油(げんゆ)トラッカーeワラント」は現時点(げんじてん)で11万(まん)円程度(えんていど)の資金(しきん)で投資(とうし)出来(でき)ますので、年(とし)24万(まん)円(えん)のガソリン代(だい)と近い(ちかい)22万円(まんえん)分(ぶん)を投資(とうし)するとします。もし、ガソリン価格(かかく)が5％上昇(じょうしょう)した場合(ばあい)の負担増(ふたんぞう)が12,000円(えん)であれば、原油(げんゆ)相場(そうば)が上昇(じょうしょう)した場合(ばあい)、「WTIトラッカーeワラント」の売却益(ばいきゃくえき)が12,000円(えん)（+5.4％）くらいになると“ヘッジ成功(せいこう)”となるわけです。